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「十三屋桶店」、小林晴男さんの『木曽さわら桶』
2009.11.30 更新

凛として。気品に満ちた湯桶の存在感。

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商店街の一角にある小林晴男さんの作業場兼桶店。浜蔵おじいさんが起こした桶店は2代目の晴男さん、そして3代目の次男、久さんに引き継がれています。ひのき、ねずこ、こうやまき、あすなろとあわせ、木曽の五木と呼ばれる『さわら』の木。そのさわらで作られた湯桶の美しさ!白木の色合いと木目の風合い、そしてしなやかな曲線。シンプルで清々しくて気品に満ちている。こういうのを、職人技というのだなあ・・と見入ってしまいます。手にとって顔に近づけると、いい匂い!木の香りが胸いっぱいに広がります。木のお風呂に浸かった時の、あの香りと同じです。何て贅沢な香りでしょう。こんな湯桶で湯を浴び、木の湯船に毎晩浸れる人は幸せですね。

「さわらの特長は、水分を吸っても伸縮が少ないこと」と晴男さん。伸縮するとタガがはずれてしまいます。木曽の南部では今も桶作りが多く行われているそうですが、機械作業が多くなったといいます。ここでは全てが手作業。道具も高価で、カンナは一組10万円もするそうです。

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桶は小さいもので、1日に10個くらい作るそうです。「実用のものだから、難しい」とおっしゃいます。きっと丈夫に長く使えるように心を砕いて作ってくださっているのでしょう。「地産のものにこだわるのは、さわらに変わるものが外材には無いから」とも。さわらは桶屋さんにとって貴重な木なのです。値段は湯桶2000円、湯片手2100円。

(浜村 良子)

店舗情報

住所 木祖村大字薮原222-1
TEL/FAX 0264-36-3601(TEL)
URL

2009年11月27日現在の情報になります。

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